《2025年10月上旬》
昌清水田も、いよいよ稲刈りまであと1ヶ月を切りました。
田んぼ一面の稲穂が黄金色に色づき、季節の移ろいを感じる頃です。
今年は台風の接近が少なく、やや雨不足の気候ではありましたが、昌清水田の稲は順調に成長しています。
「にこまる米」は晩生(おくて)品種といわれ、栽培期間が長いのが特徴です。
その分、病害虫や台風などの被害を受けるリスクも高いため、一般的には栽培期間の短い早生(わせ)品種を好む農家が多いのが現状です。
しかし、昌清水田で栽培している「にこまる」は、晩生品種でありながら、ここ数年はその美味しさで人気の高いお米です。
米粒がしっかりとしていて、お米好きの方でも満足感を味わえるお米です。
炊きあがったご飯は香りがよく、粒は丸く大きめ。色白で、しっかりとした噛みごたえとほどよい粘りがあり、口いっぱいに美味しさが広がります。
米の食味ランキングでは、5年連続、最高級の「特A」評価を得ている品種です。
現在日本中は、近年にないほどの米騒動になっていますが、こんなに米不足が続いているにもかかわらず、この辺りでも今年で栽培を辞める農家や耕作放棄地が増えています。
日本一の農産物であるお米ぐらいは、この先も安心して食べられるように生産体制の構築が急務です。
稲刈りを目前に控えていますが、まだ気を抜くことはできません。
収穫に向けた作業は残りわずかとなりましたが、最後まで丁寧に管理を続けていきます。